人生で初めて「ウェクスラー成人知能検査」を受けてみた
きっかけ
日々の仕事をこなしていく中で、
- 「自分はこの仕事が本当に向いているのか?」
- 「仕事は向いているけどもやり方や進め方があっていないだけなのか?」
- 「苦手なことを無理やりやっているためパフォーマンスが下がっているのではないか
など、疑問に思うことが多々ありませんか?
私も日々考えることがあり、純粋に自分のIQ・得意・不得意を理解したいと思い、
受けてきました。
検査を受けた場所
実際に検査を受けてきた場所はこちら
都内住みの方でしたら、こちらの院は場所も日時も選択肢が多くあり、
仕事が忙しい方でも選びやすいのが良いですね。
実際に発生する費用も明示されていますし、結果が出るまでの流れもわかりやすく記載されておりました。
私は池袋院にて検査していただきました。
1日目:医師と面談・検査受付
1日目の問診では、検査受けようと思ったきっかけを聞かれました。
私の場合ですが、以下のようなことを話しました。
- 今後のキャリアについて考え直す材料にしたい
- もしかしたらADHDかもしれない
- なんとなくでしかわかっていない自分のことを、正しく理解したい
- もっと自分のことを知って上手く自分と向き合いたい
このようなことを伝え、とりあえず1日目は終了です。
検査についての説明がメインだと思って行ったのですが、全然そんなことはなく、
自分のことを伝える場という雰囲気でした。
病院の初診と同じです。
ADHDだと思うエピソードはあるか、職場ではどのようなことが上手くできないと感じるかなど、結構深く掘って質問されました。
私はこういう受け答えをするのが、対面だと上手くできない、スラスラ話せない人間なので困りました。
もしこれから受けようと思う方は事前に細かく掘り下げてから受けられることをおすすめします。
この日はお会計をして、
検査についての説明を受け、実際の検査日を受付で予約します。
検査についての説明を受けたけど、ちょっとイメージと違うと思った方は、
ここで検査を受けないという選択肢もできます。
2日目:検査
予約した検査日に病院へ行ってきました。
待ち時間は少なく、すぐに検査がスタートしました。
2時間〜2時間半はかかる検査なので、飲み物などは持参したほうが良いです。
検査の担当者からも言われますが、ご自身が最もリラックスされた状態で受けるのが一番です。
検査のパターン
さて、実際の検査の内容ですが、ざっくり2パターンありました。
①口頭ベースのテスト
検査の担当者から口頭で問題が出題される
↓
口頭で回答する
②ペーパーテスト
問題用紙が配られて、記載する
どちらのパターンも最初に例題が出され、一度やってみてからのスタートですので、
やり方がわからないことは無かったです。
また、知能検査ですが、知識量を図るために一般常識なども出題されます。
検査を受けてみた感想としては、
初対面の人間とのやりとりということで緊張もあり、
少し考えればわかることなども対面で、かつ口頭で返さなくてはならず、
すぐに出てこなかったり、詰まったり、失敗したなぁと思うことが多々ありました。
そういうところもあり、アガり症だったり緊張しいな人にとっては、検査結果に影響が出そうだなと思いました。
3日目:検査結果フィードバック
検査結果についてのフィードバックを貰えるまで、私の場合は3週間程かかりました。
「検査結果報告書」の用紙を作成いただいたので、そちらの内容を元にフィードバックをもらいます。
私は「IQ83」で「低い〜平均の下」 という結果になりました。
各検査項目ごとにも点数をつけてあり、どこが苦手だったか、何を得意としているのか、記載されています。
検査項目ですが、大きく分けて4項目あります。
「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」
こちらのバランスがどのようになっているのか、開きがある場合はADHDの可能性があるなど、診療の基準になります。
私は、「言語理解」「知覚推理」がほぼ平均、
「ワーキングメモリー」「処理速度」が低いという結果になりました。
これに伴い、日常生活でのアドバイスなどをいただきました。
「ワーキングメモリー」の得点が低い人の特徴
- 一度で覚えきれないので聞き間違いや聞き漏らしがある
- 目の前のことに注意力を奪われ、やるべきことを忘れる
- PDSAサイクルが困難
- 文章理解が困難
対策
- 課題と手順を記憶できる工夫をする
- 指示を受けるとき簡潔に要点を絞ってもらう
- スモールステップ、メモの活用
- 集中しやすい環境で過ごす
「処理速度」の得点が低い人の特徴
- 単調な課題を継続して行うのが苦手
- 見本を写すなど、書くことが苦手
- 作業に時間がかかる
- 集団のペースに合わせることが苦手
- 急かされるとミスが増え作業が雑になる
(間に合わないからやらない、ということが増えてしまう)
対策
- 作業は短いステップに区切る
- 作業の量よりも質を重視する
- 作業に十分な時間を取る
- 集中しやすい環境調整
などなど、こういった点の対策も共有してもらえます。
「言語理解」「知覚推理」はほぼ平均なので、
得意ではないものを平均の能力でカバーすることがおすすめされます。
- 仕事上の指示や説明はメモや図を使ってもらう
- 口頭での指示は必ずメモを取る
- 自分が正しく理解しているか確認をする
こういった形でカバーできるのではないか、なども担当医と会話しました。
総括
苦手なものを正しく理解することができるので、なぜ自分はできないんだろう、などと考えなくてもよくなります。
どのように日常的にカバーしていくことが大事か、苦手なものを伸ばすよりも、得意なものを伸ばす、得意なものでカバーすることでもっと生きやすくなるのではないのかなと思いました。
IQは環境や精神状態などで変化するため、1度受けたあと1年以上おけば再度検査を受けることも可能です。
また何かに躓いた際は利用しようと思います。
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